人ならではの力

先日(7月14日)に、

将棋のタイトル戦の一つ「王位戦」が札幌で行われました。

あの藤井七段と木村王位との対戦です。

 

その中継を見た方もいらっしゃるかもしれませんが、

画面の上の方に「AIが予想する勝率」が出ていました。

これまでにないちょっと不思議な画面だったので、

ちょっと面白かったです。

終盤ギリギリまで優勢だった木村王位が、

ある一手を打った瞬間に、

いきなり劣勢になったとAIは判断したんですね。

木村王位有利の横バーが一気に短くなり、

 

見た目でもこれは不利になったとわかりました。

なかなか趣向の凝らした中継だったように思います。

 

そしてですが、

その「AIの予想」通り、木村王位が負けてしまったんです。

こちらもまたなかなかな衝撃でした。

おー、AIの予想当たってしまったよと。

 

しまった…

という言い方は、

もしかしたらもう不適切かもしれないんですけどね。

 

すでにプロ棋士に勝利する電脳棋士(PC将棋ソフトウェアのこと)がいるわけですし、

藤井七段含め多くのプロ棋士がAI棋士との対戦で練習していますから、

AIにとって「この一手からの展開」を予想するのは決して難しいことではないのでしょう。

 

そんな「AIやロボットが活躍する」時代の中で、

我々人間はどのようにこの社会で生きていけばよいのだろう?

ということは、最近よ〜く言われて(不安視されて?)いますよね。

 

AIに負けない力とは何か?

 

こういう書き方をするとどうしても「AI vs 人間」的な構図になりがちですが、

そういうことではきっとなくて、

「AIと協力する人間」がこれからの社会を変えていくことになるんだと思います。

 

AIを開発する人もいれば、

AIを使いこなす人もいて、

AIを毛嫌いする人もいるでしょうが、

結局、AIを活用することの方が良い。

 

AIに負けない力は、

人間にはたくさんあって、

読解力や思考力はもちろん、

想像力も創造力も人間の方が遥かに優っています。

 

AIが人を支配する…

なんていうの考えは、

人間の「想像力 の賜物」です笑

 

AIには”人間的”思考をトレースはできるでしょうが、

”人間の”思考や感情にはならないでしょう。

あくまでも「冷静な、客観的判断」はできるでしょうけどね、

嫉妬や憎悪や喜怒哀楽、支配欲や貪欲といった「人間の感情」は、宿さないと思います。

きっと「理解」はできるでしょうが、

そういう感情で行動することは…ないでしょう。

 

こういう感情こそ、人間の源です。

感情が源となっていることから生まれた力は、

人間の力です。

この力とAIの強みを活かして、

新しい価値を生み出すことが、

これからの時代を生きる”私たち”の役割でしょう。

決して”子ども達”だけでの役割ではありません笑

 

人ならではの力が、

今以上にこれからの社会には必要になってきますからね、

 

私たちの中に在る力を「価値に変えるスキル」が必要になってきます。

 

まだまだ学ぶことが多いですが、

そのかわりに、「人でいること」を楽しめると思います。

生きている限りは勉強ですね。