最澄編

絵図化の前の下準備として、キーワードを書き出します。

空海に使うキーワードはこちらです。

 

最澄 天台宗 比叡山 延暦寺

 

最澄は天台宗を伝え、比叡山に延暦寺を建てました。

さて、このキーワードを絵図化するためには

字面・写真の見た目やイメージから、インスピレーションを得る必要があります。

 

では、頭の動きと共に

印象に残る空海を描いていきましょう!

最澄と空海の顔が分かっても、どっちがどっちなのか区別できなければ意味がありません。

なのでまずは名前から。

描いていく時のポイントは、キーワードとなる言葉もそのまま添えることです。

 

最澄の「澄」という漢字には「濁りがなく清らか」という意味がありますね。

その清らかであるイメージを最澄に持たせましょう。なので字体も流れるように書きます。

きっと最澄の醸し出す空気が最も澄み渡っているのでしょう。空気がきれいだと星もキレイに見えます。星を描くことによって、最澄の醸す空気は澄んでいるという演出をしましょう。

 

 

次は宗派です。

 

最澄の宗派は天台宗ですね。

天といえば、最澄の天空にはちょうど星が輝いています。

 

星が綺麗に見られるのは展望台ですね。

「展」と「天」は漢字が違いますが「てん」という音は同じです。

 

なので天台は展望台になぞらえて

高いところに書いてみます。

 

キーワードの絵図化はこじつけがほとんどです。

 

次は建てた場所です。

 

比叡山の「比」は比べるという字ですね。

比べるには相手が必要です。

最澄と比べる相手として、もう一人の最澄を書いてみましょう。

 

さて、何を比べましょう…。

比べるも何も、向き以外ほとんど同じです。

 

 

…同じ…

 

 

同じといえば「比」という漢字は

「ヒ」を二つ組み合わせて出来ていますね。

まるで二人の最澄のようです。

 

最澄たちに「比」を被せて書き、比叡山のキーワードは最澄のものであると記憶させましょう。


最後にお寺です。

 

延暦寺の「延」は、「ひきのばす」といった、やってきたものを引き続き行う意味がありますね。

では、最澄を延長させましょう。

ですが紙のスペース上、これ以上は描けないので「省略(延暦)」します。

そんな感じで「延暦」を最澄の絵に落とし込みます。

完成です!!

 

いかがでしょうか。

最澄は見た目よりも、キーワードの漢字から連想することを絵図化していきました。

 

絵図化には画力はあまり関係なく、

発想力が大切です。

一人ひとりの想像は異なります。

10人が描けば、10通りの最澄ができあがります。

自らにとって印象に残る絵図化をしていきましょう。