シンプルに考える

入試に向けた学習の中で、よく「英作文が書けない」という意見を聞きます。

もちろん英語の文法を理解していないということもあるのですが、

意見が書けない理由の一つに「日本語でも意見が書けていない」という現状があります。

 

日本語で複雑に考えてしまっているため、その複雑な文章を無理やり英語にしようとして文法やら単語やらを間違えてしまうのです。

 

 

言いたいことを言えることに越したことはないのですが、

中学生ならば、たった3年間。しかも他の教科と同時進行で学んでいる英語のレベルです。

実際のところは日本語のように流暢に使えるようになっている...とは言い難いですね。

 

だから、日本語を駆使していくのです。

自分のいいたい意見の根幹はどこにあるんだろう!?と自分に問いてみるんです。

 

例えば、「日本の学生はもっと英語を勉強すべきだ」という意見に対して、

ある生徒さんの回答は「すべきではない、むしろ日本人は英語は2年くらいで十分だと思う。」

という意見を考えました。

 

しかし、自分の意見を英語で書くときに困ったことが起こっていました。

「〜は十分である」という言葉英語がわからなかったのです。

そのため、意見は考えついたものの英語に直せないという状況に陥ってしまいました。

 

その結果、自信がない、、「自分は英語ができないから。。。」となってしまいました。

 

では、これは英語の勉強不足だけが問題なのでしょうか??

 

私は違うとおもっています。

今は書けない。

そうあれば、今の実力で書けるくらいに日本語をシンプルにすればよい!と思いませんか?

 

「日本人は英語は2年くらいで十分だと思う。」

『なぜそう思うのか』

「使わないから」

『なぜ使わないのか』

「海外に行かないから」

 

そう、2年で十分だと思った理由がもっとあるはずで、その理由はもっともっと単純なこと。

「日本では英語は使わないから」

 

意見を言い合っている間に、 この生徒さんはあることに気づいてとても喜んでいました。

この日本文なら『書ける』ことに気がついたんです。

 

そうか、日本文をもっとシンプルに考えればいいんだ!

今までなんとなく分かっていたことだけど、一連の流れの中で実感したようです。

 

「なんかできる気がする」

 

英語を書けと言われると、何か特別な文法とかかっこいいことを言わなくちゃとか、嘘をついちゃいけないとか、、、そんなところで時間をロスしてしまいがちですが、

 

もっともっとシンプルに。

現時点で自分の知っている内容をフル活用できるように日本語を考えてあげる。

そうすることによって、現時点で英作文は取り組める内容になっていくはずです。

 

ただ、簡単な文章だと嫌だ、なんだか嘘をついているみたいで嫌だ、

と思うのであれば、もっともっと英語を勉強すればいいだけのことです。

 

もっとシンプルに、自分の意見が伝えられるようになるといいですね