プロセスを見直すこと

ほとんどの生徒が、前期期末テスト(考査)が終わりました。

結果が出てきている生徒もいて、

返却された生徒たちのほとんどは、

前回の定期テストである前期中間テストよりも上がっているか、キープしています。

自己ベストを更新した生徒も何人もいました。

 

とはいえ…

残念ながら、下回った生徒もいます。

それにはそれぞれの理由があるので(解答欄間違えで20点落とすとか…涙)

各自が、それぞれの分析をして、

次回に活かしていくことになります。

 

もちろん伸ばしてきた生徒たちも同様です。

何が良くて、こういう結果になったのか?

良い結果には、良い準備があったはずです。

その「成功例」を次回に踏襲しつつ、

さらなる発展を…となっていきます。

 

プロセスを見つめる

 

さて、何事にも「プロセスとゴール」があります。

 

例えば、あなたの愛しい彼氏さん(彼女さん)がカレーライスを作ることになりました。

古の記憶を呼び起こしましょう(えぇ…僕もです笑)

 

カレーライスを作るプロセスはこんな流れですよね。

①野菜を切る

②お肉を炒める

③野菜を炒める

④鍋にお水と炒めた野菜とお肉を入れる

⑤煮込む

⑥一旦火を止めてカレールーを入れる

⑦再び煮込む

まぁ…大体こんな感じかなと思います。

それでカレーが出来上がって、ライスにかけて食べます。

 

この時に、もし「ニンジンが硬かった」としたら、

あなたはどのような行動をとるでしょうか?

 

ここであなたの人間としての器量が試されます(笑)

福神漬けもない!というのは、ナシで…。

 

こういうときに…

「Who(誰)」を見るのか

「What(何)」を見るのか

それによって対応が変わってきます。

 

もし「Who」を見るならば、

それは「作った人」である「彼氏さん(彼女さん)」を見ることになり、

おそらく文句といいますか、意見といいますか、感想といいますか、

まぁそういったものを言ってしまうと思います。

すると…

二度と作ってくれなくなるかもしれません。

そして…

二度目も同じことになるかもしれません。

これは愚人のすることです(by孔子)

 

もし「What」を見るならば、

それは「作ったプロセス」を見ることになり、

なぜ「硬いのか」の原因を考え、探ることになります。

いわゆる「原因究明」「結果の分析」です。

「なぜそういう結果になったのか」は結果そのものに原因があるのではなく、

その結果に至るプロセスに原因があるのです。

だから…

プロセスで「何か起きたのか」を考えるのです。

これは君子のすることです(by孔子)

 

ということで…

果たしてその原因はどこにあるでしょうか?

 

①ニンジンを切るのが大きかった

②ニンジンの面取りをしていなかった

③炒める時間が短かった

④煮込む時間が短かった

⑤ニンジンの皮を剥いていなかった

⑥パイナップルを丸ごと擦って入れていた…

 

というのが考えられると思いますが、

おそらく、このプロセスのどこかに「問題」があったために、

ニンジンが硬いという結果になったのです。

 

プロセス上の原因がわかれば、次回そこを修正するか、

そもそもそういう問題が起きないためのシステムを作るのです。

どういうシステムにすれば、こういう問題が起きないか考えるのです。

 

そこで…

「カレーを作るときは、あなたがニンジン係、私がジャガイモ係」的なシステムにすると、

きっと仲睦まじいカレーができるのではないでしょうか(まぁ…知りませんけど…)

 

さて…

ここで大事なことは、

何かよくない結果が出たときにはプロセス上に問題が多いです。

そのプロセスを明確に分析することが大事です。

 

ですから…

「Who」を責めてもしかたなく、

「What」を見つめることが大事なのです。

そうすれば、プロセス上の問題がわかり、

同じミスをしないシステム作り(ルール作り)ができるのです。

時間と労力を使うべきは、このシステム作りです。

決して、当事者の結果を責めても、結果が良好になることはありません。

 

学習面でも同じです。

90点取ったPくんには、その結果に至るまでのプロセスがあり、

50点取ったQくんにも、その結果に至るまでのプロセスがあります。

このとき、Pくんを責めても、Qくんを責めても、意味はありません。

 

 

なぜこういう結果が出たのか…

すべての原因は、そのプロセスにあります。

見るべきは、そのプロセスであり、その人ではありません。

 

「そのプロセスを経たのは、君なのだから、君が悪い」というのは、

その人を見ているのと同じです。

こういうことでは結果は好転しません。

 

プロセスを見て、原因を究明する。

そして、そのプロセスを改善して、好結果を出す。

そのためにシステムを作る。

こういう流れのほうが、何かにつけて健全だと思います。

 

みかんせいには、

社会や理科を伸ばす学習システム(まとめノート法)があり、

英語や数学を伸ばす学習システム(ひとりでできるテキスト)があり、

読解力を伸ばす学習システム(要約・文章題)があります。

そして…

この学習システムは常に進化しています。

この進化こそが、みかんせいの強みですね。

進化の理由は…「そこに生徒がいるから」です(ヤバい…かっこいい笑)

まぁ半分冗談ですが、実際「生徒の実情」に応じて変化しているのは間違いないです。

 

さて、それはさておき…

何かの結果が出たときに、当事者に原因を見つけることよりも、

そのプロセスに原因を見つけ、分析することのほうがはるかに次回に期待が持てます。

 

きっとケンカにならないですみます(笑)

 

 

あなたの人生に豊かな学びを…

山田でした