中学英文法は…とても大事なんですよ!

中学英文法の知識で、大学入試問題の8割が解答可能だった!

という記事を昨日読みました。

詳しくは以下の記事を読んでください。

http://dime.jp/genre/297240/1/

 

これによると、「センター試験の実に79%の問題は、中学レベルの知識で解ける」ということですね。

つまりは…200点満点中158点は中学レベルの知識でとれる」ということです。

得点率が80%。

これは、偏差値でいうと60くらい

大学でいうと…

国公立大なら、北海道大学、名古屋大学、お茶の水大学、東北大学など上位校レベルです。

私立大学なら…上智大学、青山大学、法政大学、明治大学などなど…有名私大レベルです。

 

これによると「国立大の2次試験でも実に79%の問題は、中学レベルの知識で解ける」ということです。

2次試験は大学独自の問題ですが、作るのは日本人ですから、そこまで難しすぎるものは出題しないのかもしれませんね。

決して問題を作成する大学の先生がどうとかということではなく、入学者に求めている初期レベルがそこまで高すぎていないってことです。

ある意味では公平ってことですよね。

 

 

これによると「私立大の実に91%は中学レベルの知識で解ける」ということ。

91%ならほとんど中学レベルといっても過言ではありませんね。

こちらも同様に、入学者に求める初期レベルをそこまで高く設定していないということと、もう一つは「きちんとした基礎を知り、それを応用できる力」を見たいのだと思います。

 

 

 

さらに驚くべきことは、この調査対象の大学が…
大阪大学/九州大学/京都大学/東京工業大学/東京大学/東北大学/名古屋大学/一橋大学/北海道大学
青山学院大学/学習院大学/近畿大学/慶應義塾大学/駒澤大学/上智大学/中央大学/東洋大学/福岡大学/法政大学/明治大学/立教大学/早稲田大学

という有名大学ばかり…という点です。

もちろんちょっとしたカラクリもあって、私大なんかは、文学部や理工学部、経済学部など「そこまで英語能力を重視していない」学部ではあるので、「中学レベルで91%とれる!」といっても、すべてに当てはまる訳ではないと思います。

 

しかし、「中学レベルで91%とれる」というのも事実。

 

ということは…

中学英文法をしっかり基礎から応用に至るまで、知識を蓄え、それらを使う学習を積み重ねていけば…

大学入試までに十分な英語力を「中学生の今から」つけられる、ということです。

 

もちろん、大学入試のための英語、となるととてもつまらないものではあります。

ただ、本当に英語ができるようになるためには以前も話したように2000〜3000時間が必要です。

日本の英語教育で足りないものは「話す経験」だけで、他に関しては十分な学習をしていると思います。

それにですが、10のインプットに対して1のアウトプット、といわれるように、

10の学びがなければ、1の会話も成り立ちません。

 

会話とは「相手の話を聞き、自分のことを話す」のであって、一方的に何かを話すのは会話ではないですし、楽しい弾む会話とは「相手の話を理解し、自分の考えを述べる」ことだと思いますから、相互理解がなければそもそも会話は成り立ちません。

つまりは「相手の話を理解する理解力と読解力」と「自分の考えを考えれる思考力と説明力」が必要です。その土台となるのが「語彙力」となるのですが…、これは日本語でも英語でも同じことですよね。

 

それに言語を学ぶというのはただ単に「その国で話している言葉」を使うことだけではなく、

その国の歴史や文化も同時に学ぶということです。

使うだけなら「ツールとしての言語」であり、これは「コミュニケーションの手段」です。

これならば、日本語訛りの英語で十分です。というのも他に国の人々も「お国訛りの英語」ですから。

アフリカ人と話す時など訛りが強くて「?」となることザラです。

おそらく向こうも日本語訛りが強くて「?」となることでしょう。

でも「コミュニケーションの手段としての英語」ならそれで十分です。

 

しかし、言語を学ぶことを本当に考えるなら、おそらくそれだけでは不十分です。

例えば、ライシャワー博士やドナルド・キーン博士は、日本語を学ぶというよりは、日本そのものを研究した方達です。言語的深さだけじゃなく、日本という国の文化やその歴史を学ぶために日本語を学ぶという方達です。誤解を恐れずいうのなら、この姿こそ「言語を学ぶ理由」なのではないかと思います。

 

とはいえ、その国を知りたいと思わないと、その国の言葉を学んではダメなの!

ということでは全くありません。

使うためのツールとしての言語と

知るための必須としての言語では、

その学びの深さが変わってくるということです。

個人的には、後者の学びのほうがより深く言語を理解できるのではないかと思います。

 

というのも、言語的豊かさは、どれだけ語彙とその意味を知っているかどうか、だからです。

さらには、どれだけそのことを違う表現で表すことができるか、だと思います。

例えば「桜のきれいさ」を表現するときに、

ただ「桜ってきれいだなぁ」だけではなんとなく残念な感じがしませんか?

おそらくそういうことです。

これはまた「自分の思考と感じたことをどう表現するか」にも通じるのはないかと思います。

 

そしてですが…

母国語への理解の豊かさは、外国語のそれにも通じると思います。

その豊かさはきっと「中学生までの学習(といっても学校の勉強だけではありません)経験」が、基礎になるのではないかと思います。

だから…中学レベルの英文法の知識が、大学受験にまで通じているのでしょう。

その意味では、大学入試の英語の試験は決して「レベルの低いもの」でもなく、

ましてや「日本人が英語を話せない元凶」ということもないでしょう。

話せない元凶は…話していないから、です。

あと…、そこまで英語学んでますか?と問いたいですね。

環境のせいにするのは、良くないと思います。

 

とにかく…

中学英文法が基礎となっているという事実は、

とても素晴らしいことです。

これからもバリバリと英文法を学び、英語を読み書きできるようになってほしいと思います。

そして…来年からは読み聞きの部分も強化していきたいと思っています。

そのための学習教材を本日…体験しました!

とっても楽しかったですし、ほしいと思っていたものだったので、完成次第すぐ導入予定です。

 

そこでクエスチョン!

日本での挨拶はたくさんあるのですが、

お仕事関係でお会いした方に「お疲れ様です」と挨拶することってありますよね?

では英語で「お疲れ様です」というのはどのように言うでしょうか?

 

答えは…

また別の機会にお話ししましょう(笑)

ヒントは「中学レベルです」

 

 学びのある豊かな人生を…

山田でした。