「学校の宿題+文章題」コース その⑥

難しい問題だったか。

 

いいえ。

(小学生1年生の序盤の問題です。この生徒さんは小学3年生です。)

 

こちらの生徒さんは、文章題を考える力がまだ十分ではなかった。

 

いいえ。

(他の問題ではじっくり考えて取り組むことができています。)

 

 

では、こんなにも間違えた理由は一体何だったのか。

それは、“この問題”を一生懸命に考えなかったからです。

言い方を変えると、これまでの問題が出来ていたため、次の問題も出来るだろうと“高を括っていた“からです。

そういう姿勢でいると、間違えた時に自分のミスをなかなか認められません。

「どこも間違えていないはず」

「自分は合っている」

と、無意識に考え間違いに気づけないでいます。

画像のように、何度もやり直しをして、ことごとく間違えています。

このとき、生徒さんは泣いていました。

きっと、心の中で「もうわかんないよー」と、匙を投げていたことでしょう。

 

でも、私は待ち続けました。

 

すると…最後の画像を見て下さい。

私は何もヒントを出していません。

でも、生徒さんは正解することができした。

時間はかかったけど、盲目となっていた自分から、初心に返ることができたのですね。

 

子どもが、文章を丁寧に読むためには、周りは何をするべきか。

 

“ちゃんと読みなさいと怒る”

 

“優しく丁寧に教えてあげる”

 

“ヒントを少しずつ出していく”

 

いずれも、正解とも不正解とも成り得ますね。

でも、一番大切なことは決まっています。

それは、『自力で考える時間』を作ってあげることです。

しかも、大量に!

 

 

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