TRSプログラミング(8)?”_”

TRSプログラミング第8回

今回は、?”_”です。

 

さて、これは何でしょう?

 

このプログラミングは、

「文字を表示しなさい」というプログラミングです。

 

例えば…

10 ?"B"

20 WAIT 60

30 GOTO10

 

とても単純なコーディング(プログラミングを入力すること)ですが、

このプログラミングは、

「画面に”B”という文字を表示しなさい。

1秒待ちなさい。

10行目(一番上の行)に戻りなさい。」

という意味です。

 

これにより、画面上には1秒ごとに「B」が並びます。

 

こうしたコーディングを通じて、

「?"_"」とは何か(ちなみに?はプリントマークと言います)

WAIT とは何か(待ってねという意味です)

GOTOとは何か(ゴトーじゃないです)

という、「実際に自分でプログラミングをしていくときの基本的な使用言語」を学んでいきます。

 

子ども達にとって「?」は、

最初は「ハテナマーク」であり「クエスチョンマーク」なのですが、

いつの間にやら「プリントマーク」と言っています。

 

GOTO 10も、

最初は「ゴトーさん」だったのが、

いつの間にやら「10行目に行くこと」を理解しています。

 

本来のプログラミングは、

「ゼロから何かを生み出すこと」です。

 

用意されたものを並び替えたり、

数字を入力したりして、

「なんか動く」というものではありません。

これらは言うなれば

「すでにプログラミングされているもの」です。

 

IchigoJam&カムロボのすごいところは、

まさに「ゼロから何か動きを生み出す」ことにあります。

 

その分覚えることは結構あるのですが、

「プログラミングとは何か」をより深く理解できるのではと思います。

 

何より…

知識を実践に移しながら進めていけるので、

失敗すらも楽しいのです。

 

彼らの名誉のために言っておきますが…

最終的にはみんな成功しています(笑)

 

でも、成功までの過程には、

こういう「マジか〜」が当たり前のように起こります。

 

「できて当たり前」

「できないなら、やってもらうのが当たり前」

「できないときは、自分以外の誰かや何かが悪い」

とすぐに投げ出してしまう子多い昨今ですが、

自分で作った愛着のあるものなら、

子どもは(大人もですけどね)一所懸命になるんです。

 

「産みの苦しみ」ってやつですが、

これもまた「学びの楽しさ」ですね。