冬会6日目:解き直しパート2

問:1この重さが0.58kgのかんづめがあります。

  このかんづめ11こ分の重さは、何kgになるでしょう。

 

という文章題がありました。

こちらの問題の少し前の問題には、

小数のわり算がたくさん出てきていました。

 

ある生徒の一人が問題用紙に書いた解答が左の写真になります。

 

これがいわゆる、何も考えずに、出てきた数字をあーだこーだして出した答えというものになります。


さて、解き直しです。

 

まず、テストの問題用紙を見る限りでは、

考えた形跡がみられなかったので、

「どんぐりと同じようにやりなさい」と伝えました。

 

文章題を絵図化する。

 

指示したことはこれだけです。答えは見せておりません。

 

持ってきた解答が左の写真です。

 

正解ですね。

 

ついでに説明もしてもらいました。

 

「なんでかけ算したの?」

『だって、1つ0.58kgで、それが11個あるんでしょ?

 当たり前じゃん。』

 

最初からやレーーーーーーーーーーー!!!!!

 

と、思わず言っちゃいました。

 

むしろテストでは、なぜ割ったのか...簡単なことです。

いつものくせが出てしまったのです。

 

わり算がたくさんあったから、わり算をした。

なんとも悲しいものです。

 

 

小学生の口癖の一つに

「今日の宿題は、かけて足すだけ!」

「今日の宿題は、割るだけ!」

「これ、余りは出ないよね。だって余りのない計算って書いてあるから」

 

このテストはわり算のテストだから、かけ算は出ない。

なんて考えている子供たち、多いですよね。

 

ずる賢いならよいのですが(よいのかな?笑)

もし根本をわかっていないのにそのままになっていたら...怖いですね〜

 

きっとそのうちこのように言い出します。

「だって習ってないもん。」

「だって先生は教えてくれなかったもん。」

 

 

さて、先生は、いつまであなたのそばで教えてくれるのでしょうか?

 

今の社会が望んでいる人材は、

・コミュニケーションのとれる(主体的に学び、チームで行動できる)

・柔軟な対応がとれる(グローバルな感覚を持つ)

・忍耐のある(チャレンジし続けられる)

人だそうです。(すみません、他にもいろいろとあります)

 

多くの企業が声をあげて求めているのは「主体性」です。

自分から動きなおかつコミュニケーションを重視できる(協働)ようになっていてほしいという気持ちが込められています。

 

こうやっとけばいいんでしょ?

 

こんな考えの中に、行動の中に主体性は生まれるでしょうか...

こんなやり方は、この先どんどん通用しなくなります。

 

どんなにがんばってもできないことはたくさんあります。

でも、やってもいないのに、できないと言うのは違うと思います。

 

なんどもなんども真剣に考えて向き合って、

一つ一つ大事に向き合って、過ごしてほしいなと思います。